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衣紋道 高倉流 東京道場

衣紋道


第4回アジアビューティエキスポ
2003年6月17日(火)
ご来場ありがとうございました。


第4回アジアビューティエキスポ
The 4th Asia Beauty Expo


出来事

第4回アジアビューティエキスポ(主催/全国美容用品商業協同組合連合会)が6月16日(月)・6月17日(火)の2日間、パシフィコ横浜にて160社562小間の過去最大規模で開催されました。本校は17日(火)の14:30〜16:00にエキスポ会場内メインステージに於いて「アジア/和装ステージ」を披露いたしました。

会場の様子

パシフィコ横浜に到着しました。桜木町駅から10分くらい歩かないと会場に着かないのですが、隔年でエキスポに参加していますので迷わず到着しました。毎年3万人を越える規模のイベントで人の流れが途切れる事はありませんでした。

2年前、本校は第3回アジアビューティエキスポでPerformance Stage「ラ・メール〜海からのメッセージ〜」を披露しました。和装と特殊メイクを主体としたステージです。今年は和装のみですが、前回を凌ぐ内容を目指して日々練習を重ねてきました。

会場となるメインステージは前回を遥かに越える規模で、写真を見てもらうと分ると思いますが、横に長いステージで10連のプロジェクターが設置してある、今までに見た事もない舞台でした。ステージを挟んで左右に観客席が設けられています。写真では半分しか写っていません。人が点になってますね(^^;)。


振袖(帯結び)

Bフロア入口外でチケットを整理券に変えました。13時30分〜14時00分、Dフロア入口外に並び14時00分に開場予定でしたが、30分程時間が押しており14時30分に開場となりました。アッと言う間に満席になり、立ち見の人だけでもかなりの人数になりました。大変ご迷惑をおかけしました。皆さん長い時間ご観覧いただきまして本当にありがとうございました。

スクリーンに「学校法人 国際文化学園」のネームが表示されました。もうすぐ開演です。station ID(イメージ映像)が表示され始めました。「国際文化学園/和装ステージ/パノラマ絵巻 日本の華」の開演です。さざ波のような緩やかな音楽が徐々に高鳴ると舞台袖から技術者とモデルが登場しました。


振袖(帯結び)

大変申し訳ないのですが、私は舞台中央で撮影をしていました。見ての通り左右は作品が見えないです(当日のスクリーンには、様々な位置や角度から作品が映しだされています)。舞台中央の様子を掲載いたします。

着物の華とも言える振袖のモデルさん達に、短時間で帯結びを行います。30名の技術者は本校教職員です。普段教室のアチコチで教えている先生達。一同に介しての技術は圧巻です。当然ですが誰一人遅れる事なく技術終了。帯は全てデザインが違います。


掛 下

振袖のモデルさんが袖に戻ると、次は白掛下を着たモデルさん達が登場しました。一人だけ赤の着物を纏ったモデルさんが、軽やかに舞台中央へと進み出ます。その出立ちは旧来のデザインではなく近未来を意識しています。

数年前、多くの日本人は日本文化を忘れかけていた時期がありました。海外の理美容技術や洋装デザインが沢山流入し機能美に驚嘆したものです。ですが、何かを失っているような気がしてなりませんでした。私たちは日本人です。素晴しい日本の心・文化をないがしろにしてはいけません。


掛 下

時代は移ろいます。このステージは極端にアレンジされていますが、今の世代にも受入れられやすい着物デザインを表現しています。温故知新、古さと新しさの融合です。ですが、海外の文化を受入れ無いという事ではありません。良い点を見習う。その心構えを持つ事が、新たな進化、新たな市場を生みます。

モデルさん達は弧を描くようにゆったりと舞います。華を手に携えて粋なポーズもとります。とても美しいですね。髪の毛には白銀のエクステンション(髪飾り)が施されています。


貫頭衣

舞台袖から貫頭衣(かんとうい)を着た、沢山のモデルさんが登場しました。本校の学生達です。貫頭衣は和服の元になった服だと言われています。2枚の長布を並べ、頭を入れる部分だけを残し縫い合わせた衣服です。和服は襟を合わせて身につける仕組みなので、和服とは呼べないかもしれません。

ステージでは基本に忠実な作りになっています。腰には帯の代わりに紐が結わえられています。帯も最初は紐だったのです。様々な文化を統合して進化し和服になりました。


貫頭衣

太鼓の音と共にモデルさんの群舞が始まりました。鼓動に合わせて体が動きます。和のステージでは珍しい活発な演出です。動きを統一していたかと思えば、急に時間差の動きが入ったりと楽しい舞台です。出演した学生達はこの日の為に休みを削って練習に励んできました。

広がっていたモデルさんは舞台中央に集まり一つの塊になります。上半身を緩やかに旋回させ不思議な場面を作り上げていました。紐を取ると不思議の国のアリスに出てくるトランプの兵隊のように等間隔で広がります。そして中央から分れると花嫁のモデルさんと荘司礼子 先生が登場しました。


花嫁着付とデッサン

荘司礼子 先生による花嫁の帯結びです。モデルさんは凛とした雰囲気を醸し出しています。それと同時に色違いの衣装を着た花嫁さんが登場します。珍しい桃色の衣装を着た花嫁さん、一般的な花嫁さん、白銀で統一した花嫁さん。個性を感じさせます。

モデルさん達が舞台袖に戻ると、今後は白い大きなボードが登場します。これから学生の手による早描きが始まります。舞台には5枚のボードあります。


花嫁着付とデッサン

パステルで色をつけ、筆とハケを使って描いていきます。描き始めたら本当に凄いスピードで描き始めました。1分も経たない内に全体の形が描かれ、後は細かい部分に手をいれていくという感じです。描き終わると技術者達は颯爽と舞台袖に戻りました。

花嫁の帯結びも終了です。聞くところによると荘司礼子 先生の手さばきは神業だそうです。着付るのがスゴク早いそうです。私は他の職員や学生達も同様のスピードだと感じていますので、これがあたり前の事かなと思っていましたが、そうではないみたいですね。私にとっての神業は、同じように後輩達を育てている事だと思います。


法 被

シンバルの震動音の後、三味線の音色に合わせて学生達が再び登場です。歌舞伎役者のような動きで舞台に広がります。バチを手に携えて小気味よく舞います。真っ赤に染まった舞台は「火事と喧嘩は江戸の華」という事を表現しているようです。

法被(はっぴ)を着たモデルさん達は、髪をタイトに結上げ 鉢巻きをしています。この法被の背には「國際文化」と書かれています。話は変わりますが、9月に行われる「渋谷祭」で学生達は この法被を着て神輿を担ぎます。


法 被

学生達がしゃがむと、ボードの後ろに着物を着たモデルさんが登場しました。描かれている絵と同じモデルさんです。ボードの下にある床は回転するようになっており、絵とモデルさんが交互に見られます。学生達は来たときと同じ動きで袖に戻ります。

三味線の音が高鳴ります。そして一瞬の静寂。会場中が静まり返ります。EXPO会場全体に注意をひいたんじゃないかと思うくらいキレの良い音でした。江戸時代は「着物文化の華」も咲いたそうです。袖の形、衿の抜き方に文化が生まれ、なにげないお洒落な着こなしが考え出され、帯も様々な形が考案されたそうです。人気の歌舞伎役者が編み出した帯結びは若い女性がこぞって真似て大流行したそうです。


十二單

衣紋道高倉流 会頭の荘司礼子 先生が登場しました。ピンと張りつめた表情、真剣な眼差し、その雰囲気が観客に伝わったのか自然と拍手が沸き起こります。わき目をそらさず舞台中央へと進み出ます。反対側からはモデルさんが登場しました。笙の音のようなパイプオルガンのような音が会場に響き渡ります。

短い精神統一後、十二単の技術に入ります。十二単の着付を見るのは生まれて初めての経験です。その技術を見ないで一生を終える人もいるのでしようね。基礎知識はありませんが見れて本当に良かったと思います。


十二單

これらの着物は、衣紋道高倉流・有職文化研究所の協力の元に、現存する古(いにしえ)の型紙に合わせ、糸の選別から染色法まで、すべて その時代のものを用いて忠実に再現されたものです。今回披露された十二単はモチロン売っていませんし 表舞台に出てくるのも稀です。本当は着ないで飾るものですが、無理を言ってお願いしたそうです。

それに加え、なんと5人の十二単のモデルが舞台に登場しました。たぶんもう二度と見れないステージかもしれません。全て違う色を羽織ったモデルさん達です。冗談を言えない空気なんですが「わらわは姫じゃ」というのがとっても似合いそうです。写真では本物の味というのが伝わってこないのですが、実際に見た人は威厳に圧倒されたのではないかと思います。もっと勉強しないと美の深さは分らないのでしようね。


終 演


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