A_私は学生時代に「クラスメイトや 先生から、どうやって勉強しているの?」と よく聞かれていました。根気強い所があるのかもしれませんが、勉強は頭をスッキリさせてから学び、復習する事が大切です。どちらかが欠けると記憶するのが難しくなります。
私は入学前に 国家試験問題集で予習し(傾向を掴む)、入学後は授業を受け(理解しているか再確認)、自宅で復習をしていました(自分に対して 再び課題を出して解決します。「〜とは、〜である」)。
つまり自然と時間の間隔を空けて勉強をしていました。当時は理屈を知りませんでしたが、これが効率的な勉強になっていたようです。記憶の定着度が高まります。要領が良かったのです。以下に説明します。
ちなみに問題集は「不正解の記述」もありますので 暗記してはいけません。傾向を知るだけです。
■ 定義
短期記憶:すぐに忘れてしまう記憶。
長期記憶:何度も繰り返すことで構築された安定した記憶。
想起 :以前にあったことを思い出すこと(再生)。まずは「思い出せる事」が必要です。思い出せないなら、勉強をします(再認)。分からないのではなく、思い出せないのではないでしょうか。間隔を空ける理由とは、思い出す訓練です。逆を考えてみましょう。間隔を空けないと 自分が記憶したか 思い出せるかは 分からないものです。
■ 以下を繰り返してみてください。
1. 眠る(もちろん自宅で!)。
↓
2. 頭スッキリ(ベストな状態)。
↓
3. 予習・授業(短期記憶の段階)。
↓
4. 数日空けて復習する(短期記憶を、意識して長期記憶にする)。
・勉強は 予習・授業の段階で終わらせるのではなく、数日空けて「復習」をしてください。
・また、忘れないよう定期的に復習・反復する事は勉強の常識です(繰り返してください)。涵養する。
・覚えようと心がけて覚えること(体系化する)。受動的に情報を眺めているだけでは意味がありません。
■ リハーサル[心理学] : 短期記憶 → 長期記憶 : 再認・再生・再構成
・短期記憶
短期記憶とは「その時は覚えていても数日経ったら忘れてしまう記憶」や「記録中の短い文字・数字」の事です。「一時的なもの」であり、長期に渡って記憶を残しません(忘却してしまう)。
・長期記憶
長期記憶とは「手がかりがあれば思い出せる記憶。質問 → 回答」や「思い出」の事です。人により記憶力に差はありますが、時間が経ってから 複数回(2回以上) 教科書や ノートや メモを読むと 記憶に残ります。復習を繰り返すことで記憶を保ち続ける時間が長くなります(想起ができる)。
・再生(記憶は再構成される)
記憶は脳のどこかに保存されているのではなく、思い出すときに関連情報が再構成され 記憶が組み立てられます。記憶は創られるのです。時間が経つと記憶にズレが生じているはずです(記憶と現実の境界は曖昧なのです)。見直しして正しいか確認をしてください(再認)。
・再生(記憶は主観化される)
イメージは やがて記憶として定着をします。そして思い出すたびに、想像上の情景が懐かしさを伴って想起されます。実際の出来事ではないと分かっていながら、そのときの情景が美化され蘇ってきます。プラス思考は 気の持ちようなのです。
■ リハーサル[心理学]:維持リハーサル → 精緻化リハーサル
・(1) 維持リハーサルとは:暗記
単純な反復であり、記銘すべき情報を短期記憶に留めるだけのリハーサルです。記銘とは記憶の第一段階。新しい経験を受け入れ、基礎知識を体系立てて覚え込むこと。反復とは何度も暗唱することです(単純記憶や単純計算)。最初は苦労をしますが、繰り返して 各部名称や 手順を覚えてください。
例えば「果物とは、柿・梨・桃である」と 一つずつ記憶します。「九九の掛け算」も答えを すぐに思い出せますよね。「既にある知識」(想起ができる状態)にしてください。暗記に価値や動機を感じとれると助かります(例えば「共通理解の言葉」だから他人と会話ができる。過去の例を想起して やさしく説明できる。語彙が増えて表現力が高まる。想像しづらい文章が飲み込めるようになる。情報の取捨選択ができる)。
- ・「〜とは、〜である」
・学生の内に身に付けるべき教養とは「暗記」である。
・暗記に慣れると、知識の相互作用(理解力[知恵])により問題解決が早まる可能性があります。
・(2) 精緻化リハーサルとは:関連
「既にある知識」や「情報のイメージ」と関連(意味)づけて行うリハーサルです。情報を 短期記憶から 長期記憶へと転送しやすくなります。例えば前提である果物(柿・梨・桃)を知っていたとします。そして今日、リンゴを知ったとします。リンゴは果物に関連付けて覚えることができます。短期記憶を段階的に 長期記憶に移すのに効果的です。類似した思考法に 抽象化や 帰納があります。ちなみに イチゴ・スイカ・メロンは 野菜です。経験則よりも歴史等を覚える為の暗記です(年代と背景を関連させて覚える)。語呂合わせも含む。
また規則的な覚え方に「チャンキング」という思考法があります(7±2の法則)。「147258369」という数字を 9文字のまま覚えるのではなく、「147 - 258 - 369」と 3つのまとまりに分けた方が読みやすいです。「カキ・キャベツ・ナシ・ダイコン・モモ・ホウレンソウ」と覚えるよりも、「カキ・ナシ・モモ」(果物・五十音順)と「キャベツ・ダイコン・ホウレンソウ」(野菜・五十音順)に 意味づけて 分けた方が読みやすいです。暗記や理解の負担を軽減することができます(課題を飲み込みやすくする)。類似の思考法に パラグラフ ライティングという技法があります(段落:一まとまりの文章で改行する)。読みやすさや 論理展開を重視します。「、、、、、、」など、何を説明しているのか 分からない文章にしてはいけません。
・(3) 視覚的リハーサルとは:工夫
・暗黙知
視覚的リハーサルは記憶すべき項目を 視覚的に思い浮かべるリハーサルです。詳しい定義は見当たりませんでしたが、暗記よりも イラストの手順や 現場を見て、六感(感覚)を養いつつ 言葉も覚える方法だと推測します。イメージトレーニングや 基礎結合法や 連想結合法や 言葉遊びや 脳トレパズル(知的な遊び)に近いのかもしれません。類似の思考法に 同時処理があります。同時処理とは「ぱっと見て全体を理解する力」。対義語の継次処理は「順序立てて理解する力」です。
その思考法の応用(記憶をより強固に明確にする方法)が、五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)で体験した、課題対応力や コミュニケーション能力や イマジネーションや 暗黙知です。記憶は体感(身体感覚)が伴うと忘却しづらくなります。
・形式知
形式知だと、方眼紙(ガイドライン)や 黄金分割(☆)や 四則演算(+−×÷)や 二進法(片手で31:binary digit)から想起する事柄だと推測します。もしくは図・表・グラフ・マインドマップ(ツリー構造)・画像・動画・「百聞は一見にしかず」など 型を頼りに想起する方法 かもしれません(最初は模倣です)。暗記よりも理解を優先させます。収集したデータは 整理して 体系化しないと 役立つ情報になりません。道具を利用し、知識を組み立てて活用します。
その思考法の応用が、作品(物)や 文章力(小論文)や プログラミング(手順・計算)や 論理的思考力(妥当性・正当性・効率 / なぜ?・そもそも / 分析・構築・比較・証明)や プレゼンテーション(計画・企画)です。どちらも同じ(工夫・技)と定義されれば、同じになります。「この子は 工夫まで できる子」と思われると 一目置かれるかもしれません(可視化する)。
ちなみに 「あーやって、こーやって、こうする」という表現は 正確に伝わらないので避けた方が好ましいです。「分かろうとする人しか分からない」ではなく、再読しても「分りやすい簡潔な表現」にした方が好ましいです。
・(!) リハーサルの まとめ:
・維持リハーサル :知識の骨格を作る。覚える・覚える・覚える。「〜とは、〜である」と覚えます。
・精緻化リハーサル:知識に肉付けする。骨格があるので暗記が容易になるかもしれません。
・視覚的リハーサル:知識の筋力アップ。様々な情報を、頭の中や 図や文章で 整理します。思考力を養う。
■ 以下を繰り返してみてください。
5. できれば クラスメイトと問題を出し合ってください。想起の訓練です(暗唱を繰り返す)。
問題を復唱で問う方も、問題を想起で解く方も、勉強になります。一挙両得・一石二鳥です。
↓
6. 結果が形(正解)になると 自信と やる気がでてきます。正解が自信に繋がります。
↓
7. 何度も何度も 様々な想起を達成させると、今まで分からなかった事が、分かるかもしれません。
学んだ人は「こういう時は どうしたらいいかな」と筋道を立てて考える事ができるようになります。
↓
8. また想起は無意識でも できるようにしておいてください。体が自動操縦の状態です。
例えば登下校の道順を イチイチ考えていないのと同じです。それを私達は「慣れ」と呼びます。
慣れてください! ちなみにこれを暗黙知と言います。対義語は形式知です。
■ 記憶のしくみ(一致)
人は「よく目にしているモノ」を 無意識に選択してしまう(もしくは選択しない)習性があります。ヘアスタイルも、見慣れたスタイルの方が ニーズや需要があります。よく目にしていれば、一致する方を選択します。
■ ネットの情報は古い
街を歩くと、他人のヘアスタイルが目に入ってきますが、それが需要(求めるもの)です。ネットの情報は 全て過去のものですので、やや古い需要です。気づかないと、ずっと古いスタイルを作り続けてしまいます。長期記憶(人生経験の豊富さ)は時に短所になることもありますので、記憶の更新をしてください。
■ まとめ
◯ 夜10時に眠る。数日空けて復習する。需要は外にある(散歩する)。記憶は更新する。
↑
反
↓
× 寝る時間が遅く決まっていない。復習しない。篭る。固定観念。→ 精神的に疲労します。
・注意している人と、注意していない人は、気づかない内に 記憶の精度に 違いが出てきます。
・就寝は夜10時と決めてくださいね。そのうち自分の中で 選択肢や解決力が増えます。
・朝はパン一つでもいいので食べてください。それも勉強に集中するエネルギーになります。
・「健康・安全」と「学ぶこと」は どちらが大事か?
- どちらが大事かというと「健康・安全」です。しかし学ばなければ、健康と安全は確保できません。そこは「対」(互いに関係があること)だと 理解してください。穏当へと行動してください。
・暗記力を高めたい人に、短期記憶と長期記憶が存在する事を教えてください。
・「数をこなす内に、当たり前!」になります。まずは行動。理解していく内に慣れます。
・最初は指示通りの改善ですが、後々は、自身の裁量および責任の範囲で改善してください。
・尽く書を信ずれば則ち書無きに如かず (ことごとく しょをしんずれば すなわち しょなきにしかず)
- 「書」に書かれていることは答えではなく、答えを導くための材料に過ぎません。答えは自分の中にしかありません。沢山の「書」を読んで 考えるしか 答えはないのです。一個人の体験もしくは個人的経験だけを、一般化するのは好ましくないと思います。また何冊読んだかよりも、何を学んだかが大事です。情報が不足しているなら情報を補ってください。確証のある規則性を読み取ってください。例えば証明済みの数値や文献や結果などからです(時代は変化しています)。
関連:学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆うし
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